何がファッショナブル///スタイリッシュ///スマートか?
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 よくこんな西洋言葉が飛び交っている時代です。
2-30年経ってしまえばそんな言葉、はやりも廃れればそれで終わり?!ですが・・・。
住宅にもそんな言葉が似合うように一見なってきたかに見えます。でも私には、その一時代だけのものになってしまいそうな気がしてなりません。それでもいいという方もいるかもしれませんが・・・。
淘汰されるということ・・・われわれは自然素材で囲われた空間にかつて永い期間棲み続けてきました。
しかし、日本の住宅においてはたった四半世紀の間にそのような自然に身近な世界からドラスティックに遊離してきたように思えます。
住宅を代表とする建材で、ビニルクロス、長尺塩ビシート、メラミン化粧、ポリ合板、プリント合板、ホルムアルデヒド等々、とにかく人が造りだして来た、便利でお手軽な最終段階の住製品は、本当に人の健康にとっては芳しくなく、再利用も難しいものが多いのが現実です。このように『自然』に見えると称して、いろんな形で住製品が造られて来ました。
例えば、汚れにくいとか、掃除が簡単とか、あるいは長持ちしますとか、便利でお徳などなど・・・。
しかし、どうでしょう、最近では無垢材や珪藻土を床や壁等に使ったりするような住宅もよく目にかかるようになってきています。
やはり、自然に勝るものなしということなのでしょうか?!。

 昔から使われている材料をそのまま使いながら、あるいはいい意味で改良した自然材料を、過去何百年の伝統を風化させないよう融和させていくことも必要です。過去の遺物“トラディショナルデザイン”という言葉だけにしないようにしなくてはなりません。
実際人間は、自然素材の中に生きていないと、人は生物としての恒常性を失いがちになります。
時として、あたかも気の流れが消えかかるような時と瞬間がじわじわとやってきます。
そのことを現実に気づかせてくれるのが『風水』とか『家相』であるということを気づきませんか?
中国何千年の歴史が物語っています。
これらが本来のスタイリッシュでスマートな選択なのではないのでしょうか?